特徴
可とう性(柔軟性)を必要とする電気用導体として、電気機器や電解槽の接続部、アース線などに使用され、次のような特徴があります。
JIS C 3002 電気用銅線及びアルミニウム線試験方法
JIS C 3102 電気用軟銅線
JIS C 3152 すずめっき軟銅線
1.柔軟性に優れ、機器の作動部の取り付けに適します。
2.撚線に比べ表面積が大きいため放熱効果に優れ、安全電流が大きくとれます。
3.機器の振動を吸収するため、端子のゆるみを防げます。
4.低電圧、大容量の箇所に最適です。
5.大容量を必要とする場合は重ね合わせて使用できるため、便利でスペースが少なくて済みます。
用途
1.可とう端子 2.電解槽用リード線
3.パンタグラフリード線 4.バッテリーアース線
5.マグネットスイッチリード線
構造
軟銅線、スズメッキ軟銅線およびその他の素線を集束(集めて束により合わせること)したものを編組し、中空の 丸編組線や平らに成型した平編組線とします。
規格
JCS(日本電線工業会規格)1236:2001に準拠していますが、同規格にないものは下記規格を適用します。また編み方にも一重編組、二重編組、三重編組等があり、素線もアルミ線、OFC(無酸素銅線)、ニッケルメッキ軟銅線等も可能ですので、その都度ご相談ください。線径別の製造範囲は下表をご参照ください。
種類
種類 | 記号 | 素線の材質 | ||
平編銅線 | BC | 軟銅線 | ||
平編スズメッキ銅線 | TBC | スズメッキ軟銅線 |
製造範囲
素線径 | 公称 断面積 | 素線 総本数 |
0.05mm | 0.5~60 m㎡ | 256~30,560 |
0.08mm | 0.5~60 m㎡ | 96~11,968 |
0.10mm | 0.5~150 m㎡ | 64~19,096 |
0.12mm | 0.5~250 m㎡ | 48~22,132 |
0.18mm | 2.0~300 m㎡ | 72~11,792 |
0.26mm | 3.8~300 m㎡ | 72~5,544 |
構造(例)
注)との素線径も電気抵抗と概算重量は、編込率20%で算出しています。
サイズによってはロット製作になる場合が御座いますので事前にご確認をお願い致します。(PDFファイル)