押出成形の単色・2色・異形・発泡押出製品をトータルサポート
プラスチック押出成形の基本原理は、押出機内やダイ(金型)内での樹脂の流動性、スクリューの工場(一軸・二軸)の選定が非常に重要となります。安定した品質を確保するため成形用ダイ(金型)・サイジングダイも同様に非常に重要な役割をしています。
当社では原料から製品製作・設計等を含めてご提案させて頂いています。知識・経験からニーズに応じた製品をご提供します。
また、中国協力工場では、発泡押出製品から金属加工・表面処理までの一環生産も行っています。国内・海外工場生産現行品のOEM生産等も対応可能です。
押出成形の流れ
プラスチックの成形方法である押出成形は、ペレット状(粒状)あるいはパウダ状(粉末状)のプラスチック原料に熱を加えて軟化溶融し、これに希望する形を与えて、冷やして固め、これを巻き取りはまたは切断します。この方法は連続的に成形品を成形することができるので、一般には断面形状が一定の長いものが成形ができます。
装置 | 軟化・溶解して押出 | → | 形状を与える | → | 冷やしながら 形を決めて固め |
→ | 引張り 巻き取り 切断 |
設備 | 押出成型機 | → | ダイ | → | サイジングダイ | → | 引張り機 巻き取り機 切断機 |
異形押出成形
異形押出品は、楕円あるいは三角形のチューブのような幾分一様な形状をしたものから、窓枠やハウスサイジングのような不規則な形状のものまで広範囲にわたっています。用途もエアコン・居キッチン・サッシ等の住宅設備から建材用部材・インテリア雑貨・車両・機械・電気・土木類と多岐にわたっています。異形押出に使用されるプラスチック材料は、多くを占めるのが硬質塩化ビニールです。その他材料としては、軟質塩化ビニール、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂あるいはポリエチレンなども用いられます。
発泡押出成形
発泡押出成形とは、樹脂に化学発泡剤をを混ぜて成形する技術です。低発泡製品は、ポリスチレン、塩化ビニールあるいはABSなどのいわゆる合成木材として土木・家具・建設部材に使用されています。
木材の代替として使用されることが多く、特徴としては、軽量化・腐食性・耐候性・木材同様の加工性能を持たせることが可能です。
当社では異なる硬度の樹脂(硬質・軟質)の2色成形・発泡倍率のコントロール・強度等の技術提案も行っています。
当社製品の特色
2色成形(中身と表皮で異なる素材)での強度・耐候
発泡倍率のコントロール
表面処理の加工
金属部品+発泡押出成形のアセンブリー加工(樹脂ベンチ等・手すり)
硬軟2色製品(3色製品)
2色成形とは異なる材料・色・硬度を組み合わせ1つの金型・ダイスで成形する方法です。異なる硬度の樹脂(硬質・軟質)を組み合わせることでヒンジ(蝶番)・クッション性・衝撃性の機能をもたせることができるのが特徴です。
発泡押出製品紹介
樹脂ベンチ
当社では発泡押出成形の合成木材のご提供ならびにアルミ合金を含めた樹脂ベンチの設計・製作を行っています。また、木目の配色・木質感・強度・ロゴマークの印刷を含めた材料選定から完成品までをトータルサポート。特殊設計のベンチ等・OEM製品の製造等のご要求にお答えします。
合成木材
発泡押出成形の合成木材は室内用としてドア、壁材、玄関の上がり框(かまち)、床材、手すりなどに使用されています。屋外ではデッキ材、壁材などです。
特徴
濡れても腐らない |
材料が天然木でなく吸水性の少ない樹脂ため、 腐りにくい合成木材です。 |
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色あせにくい
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樹脂材料のため耐候性に優れています。 | |
表面処理に耐候性 | 2色成形により表面により耐候性・強度のある材料選定が可能 | |
ささくれ防止 | 樹脂で発泡成形するため、 天然木のような割れやササクレがありません。 |
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カラーバリエーション | 材料が樹脂であるため色彩が豊富で選定が可能。 | |
一般木材と同様の加工性 | 一般工具で切断、穴あけなどの加工が可能です。 | |
環境にやさしい | リサイクル可能 | |
水に濡れても腐食せず、ささくれなどの問題を解決した新素材。天然木のリアルな質感をもちながら、耐候性に優れた安全・安心・快適素材です。 |